仙台市中心部で19日、住宅街の茂みに体長約1・5メートルのクマ1頭が長時間とどまった。午後6時20分過ぎ、市が委託した民間業者が麻酔銃を2発撃った。命中して眠るクマを午後7時半ごろ、駆除した。自治体判断で発砲を可能とする「緊急銃猟」に当たるとしている。けが人はいなかった。午前から箱わなを設置して捕獲を試みていた。
現場は仙台市青葉区の1軒家やマンションが立ち並ぶエリア。仙台市役所から北約600メートルで、地下鉄北四番丁駅や商業施設に近い。住宅街のため、当初は麻酔銃を含め発砲はしない予定だったが、クマとの位置関係などから環境が整ったと判断した。
宮城県警の警察官が目視で監視を続けた。道路沿いには規制線が張られ、防護盾を持った警察官が警戒に当たった。日没に合わせ、付近の道路は通行止めとなった。
マンション脇の敷地の奥には、柵を上げた状態の箱わなが置かれていた。近くの大学生上原稜士さん(22)は、午前6時前に注意を呼びかけるパトカーの音で目が覚めた。「こんな街中に出るなんて」と不安げだった。
市などによると、早朝に付近住民から繰り返し110番があり、市がドローンを飛ばしたところ、午前9時ごろ、茂みにいるクマを確認した。
17日から周辺ではクマの目撃情報が相次いでおり、県警や市が警戒していた。同一個体の可能性があるとみている。(共同)