【名人戦】「対局の結果以外は快適でした」糸谷哲郎九段 連敗も青森を堪能

名人戦第2局で初勝利を目指す初挑戦の糸谷哲郎九段(日本将棋連盟提供)

4連覇を目指す藤井聡太名人(23)が初登場の糸谷哲郎九段(37)に先勝した、将棋の第84期名人戦7番勝負第2局が26日、青森市「ホテル青森」で行われた。25日午前9時からの2日制で始まった対局は、先手の藤井が中盤抜け出して押し切り、連勝した。第3局は5月7、8日、石川県七尾市「和倉温泉 日本の宿 のと楽」で行われる。

敗れた糸谷はあっさりと投了した。開幕局で名人戦史上初の初手から1筋の歩を伸ばす指し手に次いで、第2局も前例のない力戦に持ち込んだ。しかも、初日の午後に飛車を5筋へと振る中飛車への転じた。中央制圧を目指したが、守備陣を低く構えて攻め合いのチャンスをうかがう藤井の巧みな指し回しに屈した。「やってみたい形だった。中央にこだわる悪い癖が出てしまった。もうちょっと金銀を周りに展開できれば」と悔やんだ。

攻め合いに来た藤井に対し、粘りに出る。「勝負するとすぐに崩れてしまうと思って耐える展開を選んだが、耐えきれなかったですね。名人のアグレッシブな指し回しにどう落ち着かせるかという戦いでしたが、バランスが取れず、きれいに押し切られてしまった」とした。

いきなり連敗と苦しい出だしだが、「変わらず1局1局心を込めて、競り合いにしていこうと思います}とした。

糸谷も藤井同様、青森を訪れるのは初めて。「スイーツ男子」の異名を取り、おやつはモンブランやアップルパイ、勝負メシは初日から順に「本ずわい蟹と海老の天丼セット」「大間鮪と青森サーモンの彩り御膳」、2日目の夕食休憩では「鮃喰カツサンド」と、青森が誇る海の幸も堪能した。印象をこう語った。

「対局の結果以外は快適でした」。