関西囲碁将棋記者クラブは18日、第34回記者クラブ賞に将棋の藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)、囲碁の井山裕太碁聖(36)、特別賞に将棋の藤本渚七段(20)、囲碁の余正麒九段(30)を選出した。大阪府高槻市の関西将棋会館で表彰式が行われた。
藤井は6年連続6度目、井山は6年連続18度目の受賞。藤井は25年度に通算タイトル獲得数を歴代4位の34期に伸ばし、6冠を堅持。朝日杯、NHK杯、JT杯で優勝した。藤井は25年度について「王将戦、棋王戦ではかど番に追い込まれた。苦しさを感じた時期もあったが、防衛することができたのは大きな経験だった」と振り返り、「内容には課題が残ったが、乗り越えることができ、成長できたと思えるように取り組んでいきたい」と話した。
副賞には「昭和~平成時代の名古屋鉄道 瀬戸線」の写真集が贈られた。地元の鉄道の写真集を手にした藤井は、さっそくページをめくり「初めて見ました」と喜んだ。
6年連続18回目の受賞となった井山は第50期碁聖戦で3勝2敗でタイトルを防衛し、第49期棋聖戦で挑戦者になったことが評価された。
藤本は25年度に40勝12敗の勝率7割6分9厘を残し、勝率1位賞を初受賞した。順位戦でもB級1組に昇級した。2年ぶり2度目の特別賞受賞に藤本は「すごく光栄です」と喜び、勝率1位賞に「勝つことも大事ですが、よい内容を指すことが目標です。課題を解決するよりも見つかることのほうが多い。少しずつ成長したい」と話した。
特別賞を初受賞した余は25年に第72回NHK杯で優勝し、関西棋院第1位決定戦も9連覇した。余は「これからも一局一局を大切に打っていきたい」と気持ちを新たにした。