聴覚障害があり「筆談ホステス」の著書で知られる自民党の斉藤里恵衆院議員は27日の衆院厚生労働委員会で、タブレット端末の音声読み上げソフトを使い、初の一般質疑に立った。衆参両院の事務局によると、電子機器を通じた音声による国会質疑は、筋萎縮性側索硬化症(ALS)患者で、れいわ新選組の舩後靖彦前参院議員に次いで2人目。
斉藤氏は冒頭、ソフトを使い「本日の質疑は民主社会の成熟に向けた大切な1歩と感じる」と強調。仕事と育児との両立支援や手話通訳士の育成、障害福祉の課題について政府の見解をただした。
タブレット端末にあらかじめ入力した文章を音声ソフトで読み上げた。政府答弁は、音声を文字起こしするソフトを通じて確認した。傍聴席には聴覚障害のある人らが並び、手話通訳を受けながら質疑を見守った。
斉藤氏は、東京都北区議や都議を経て、2月の衆院選比例代表東海ブロックで初当選。衆院は、斉藤氏が議事に参加できるよう、音声を文字に変換する機器の本会議場への持ち込みを初めて認めた。(共同)