日航は27日、23日朝の広島発羽田行きの252便で乗務予定だった50代女性のチーフ客室乗務員(CA)からアルコールを検出し、交代のため出発が約40分間遅れたと発表した。前日に30代女性の同僚CAと社内規定を超える飲酒をしていた。同僚は当日朝に体調不良を申告し、同便の乗務から外れていた。
問題を受け、国土交通省で27日に記者会見した日航の中川由起夫常務は「対策が十分に機能せず、重い責任を感じる。厳正に対処する」と陳謝。CAの滞在先での飲酒をパイロットと同様に禁止すると社内に指示したと明らかにした。
日航によると、チーフは出発前日の午後5時半~9時半ごろまで、ホテルのラウンジで、ビールとワインをグラス2杯ずつ飲んだ。
社内規定では、乗務のため出頭する時間の12時間前を過ぎての飲酒や、12時間前に体内に残存する純アルコールが40グラム相当より多くなる飲酒を制限している。チーフは出頭の12時間前に当たる前日の午後6時40分以降も飲酒しており、会社に報告を求められているホテルでのアルコール検査をごまかすなどしていた。
日航は空港での検査で検知したため、乗務から外した。同便は午前7時40分の出発予定が同8時22分に遅れた。乗客186人が搭乗していた。
日航では近年、飲酒を巡る問題が多発している。2024年はメルボルン発便の機長と副機長が飲酒し、隠蔽を図る不祥事が発生。昨年もホノルル発便の男性機長がアルコールの検出で乗務を取りやめ、3便が最大18時間以上遅れた。(共同)