栃木強盗殺人、「主導」の益田和彦容疑者を公開手配 少年側は事前に目出し帽準備か

栃木県上三川町の強盗殺人事件で、逮捕された4人の少年側が、事前に目出し帽を準備していたとみられることが29日、捜査関係者への取材で分かった。下野署捜査本部は、少なくとも少年らの一部は、家屋侵入などの犯罪行為に加担することを事前に把握していた可能性があるとみて、事件に至る経緯の解明を進めている。

捜査本部は29日、事件を主導したとして、強盗殺人容疑で逮捕状を取っている住所、職業不詳益田和彦容疑者(48)を公開手配した。事件後に出国し、中国経由で東南アジアに向かった可能性がある。海外当局と協力して捜査する。

捜査関係者によるとバールや刃物は事件当日、指示役とされる竹前海斗容疑者(28)、妻美結容疑者(25)=強盗殺人容疑で逮捕=が少年らに渡した。被害女性宅周辺で目出し帽の他、バールや刃物なども見つかった。

益田容疑者は秘匿性の高い通信アプリを使い、竹前容疑者に指示していたという。事件に使われたとみられるバールを購入していた。

少年側からは「数百万円の報酬が約束されていた」との趣旨の供述が出ている。一方、竹前容疑者らから脅されたと説明している少年もおり、捜査本部は少年4人の関係を調べている。逮捕された6人全員が初めて顔を合わせたのは事件当日だったとみられる。

県警は強盗殺人事件の約1週間前、現場近くで、家屋に侵入するための工具を持っていたとしてピッキング防止法違反(特殊開錠用具所持)の疑いで再逮捕した茨城県の清掃作業員渡辺昌英容疑者(41)を送検した。強盗殺人事件で逮捕された6人との接点は確認されていない。(共同)