糖尿病治療薬「マンジャロ」を交流サイト(SNS)で許可なく販売したり転売目的で保管したりしたとして、大阪府警は2日、医薬品医療機器法違反の疑いで20~30代の男女3人を書類送検した。糖尿病薬を巡ってはダイエット目的での利用が広まっている。府警によると、マンジャロを巡る摘発は異例。
マンジャロは2型糖尿病の治療薬。腹部や太ももへの自己注射で使用する。血糖値を下げるが、嘔吐や下痢、食欲減退などの副作用がある。ダイエットのため自由診療で処方する医療機関もあり、厚生労働省は「2型糖尿病治療以外で使用された場合の安全性については確認されていない」としている。
書類送検されたのは大阪府のアルバイト女性(29)と奈良県の男子大学生(22)、大阪府の女性会社員(35)の3人。
アルバイトの女性と男子大学生の書類送検容疑は2月、マンジャロをSNSで転売するため保管した疑い。府警は2人に起訴を求める厳重処分の意見を付けた。女性会社員は昨年12月、SNSで販売した疑い。
府警はアルバイトの女性宅を家宅捜索し、マンジャロ8本を押収。ダイエットのためSNS上で入手したとみられ「余りをSNS上で転売するつもりだった」と話しているという。他の2人は、病院で処方された物を保管や販売していた。
SNS上では近年、糖尿病治療薬の個人間の売買に関する投稿が相次いでいる。府警がサイバーパトロールを強化していた。