7連覇を目指す藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・棋王・王将=23)にタイトル戦初登場の服部慎一郎七段(26)が挑戦する、将棋のヒューリック杯第97期棋聖戦5番勝負第1局が4日、千葉・木更津の龍宮城スパホテル三日月で開幕する。両対局者は3日、現地入り。前日検分、会見、前夜祭をこなした。
大舞台に初めて上がる「ハットリくん」は今回の挑戦者に決まった後、和服を買い足した。将棋日本シリーズ(JT杯)への初出場を決めた際、和服で対局するこの公式戦のために1着新調していた。今回は2枚で臨む。
今期は2次予選からスタート。初戦では北浜健介八段、準決勝で谷川浩司17世名人、決勝では1次予選から勝ち上がってきた同じ中田章道七段門下の兄弟子である村田顕弘六段を下した。16人による決勝トーナメントでは初戦で振り飛車党の西田拓也六段、2回戦で八代弥八段、準決勝で高見泰地七段を倒した。挑戦者決定戦ではタイトル獲得通算99期のレジェンド羽生善治九段に押し込まれながら、詰み筋を逃した羽生に対して大逆転勝ち。うれしいタイトル戦初挑戦となった。
4年前には叡王戦挑決で出口若武現六段に敗れた。回り道をしたが、ようやく頂上対決の舞台に立てる。「挑戦者に決まった後は夢夢を見ているような感じだった。将棋に対する不安もあるが、楽しみな気持ちが大きいです」と会見で語った。
当地も含め、何もかも初めて。「準備は難しかったが、自分なりに頑張ってやれてきたと思います。(先手後手の)どっちになっても食らい付いていって、シリーズを盛り上げたいと思います」。20年4月にプロになり、デビュー戦はくしくも棋聖戦1次予選だった。「いつか出たいと思っていました。全力で頑張りたい」と前夜祭でも決意を述べた。
まずは大事な一戦を前に、大好きだという温泉につかって英気を養う。