藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・棋王・王将=23)がタイトル戦初登場の服部慎一郎七段(26)の挑戦を受ける、将棋のヒューリック杯第97期棋聖戦5番勝負第1局が4日、千葉県木更津市「龍宮城スパホテル三日月」で行われ、先手の藤井が服部を下し、7連覇へ向け、白星発進した。服部のタイトル戦初白星はお預けとなった。第2局は19日、栃木県日光市「日光金谷ホテル」で行われる。
戦型は角換わり。服部は9筋と1筋の歩を相次いで突く「変化球」から研究手を繰り出した。「手広い将棋になり、ここまで突っ張られるとは思っていなかった」。藤井の強気の攻めに「妥協の効かない将棋になってしまった。激しい将棋になってしまったように思う」と悔やんだ。
終盤にリードを奪われ、粘りを見せたが、最後は投了に追い込まれた。
富山県出身の26歳。棋士仲間からは親しみを込めて「ハットリくん」と呼ばれる。富山県氷見市出身の漫画家・藤子不二雄(A)さんの人気漫画「忍者ハットリくん」がある。24年には冨田誠也五段と「もぐら兄弟」のコンビ名で、漫才日本一を決める「M-1グランプリ」1回戦に出場した。
一局を振り返り「全体的にチャンスの少ない将棋で、苦しい時間が長かった」。初めての和服での対局となった。「対局が始まってしまえば、普段と変わらなかった。和服も気にならずに指せた」と語った。
第2局に向け「ずっと難しい将棋が指せるようにしっかりと準備したい」と巻き返しを誓った。