今年1月22日に肺炎のため86歳で亡くなった加藤一二三(かとう・ひふみ)九段の「お別れ会」が6日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)が参列して、献花した。
祭壇は加藤さんの得意戦法だった「棒銀」をイメージ。銀が敵陣へと上がっていく様子を描いた。白菊、白ユリのほか、加藤さんが生前好きだったというグラジオラス、トルコキキョウ約3000本が飾られていた。
藤井は都内で行われた1月27日の通夜、翌28日の告別式には参列していない。王将戦7番勝負の真っ最中だったためだ。
この時には羽生善治九段、渡辺明九段、谷川浩司17世名人、糸谷哲郎現九段、藤井の師匠の杉本正隆八段らが参列していた。
2016年(平28)10月、14歳2カ月の史上最年少で藤井はデビュー。それまでの史上最年少は加藤さんの14歳7カ月だった。しかも、藤井のデビュー戦(16年12月)となった竜王戦の相手は加藤さん。17年6月の引退会見の時、加藤さんは「良き後継者を得た」と評していた。
午後1時からのお別れ会1部にはこのほか、佐藤天彦九段、青野照市九段、中村修九段、中村太地八段らの棋士をはじめ、関係者ら約120人が訪れた。一般ファンは2部で参列し、「記録と記憶に残るレジェンド棋士」との別れを惜しんだ。
日本将棋連盟棋士会会長の森内俊之九段は弔辞で、「常に全力投球で闘志あふれる戦いぶりに何度も鼓舞してもらえた」などと語っていた。