【将棋】藤井聡太6冠が同学年伊藤匠2冠下す 将棋フェス大トリ企画は王位戦の前哨戦

終局後に対局を振り返る藤井聡太6冠(右、左は敗れた伊藤匠2冠)

将棋界の8つのタイトルを分け合う藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=23)と伊藤匠2冠(叡王・王座=23)が13日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた「将棋フェス2026」で、1手20秒の公開対局を行った。

大盤解説は永瀬拓矢九段と佐々木勇気八段で、藤井は永瀬、伊藤は佐々木にそれぞれ1階の作戦タイムでアドバイスを求めてもいいというルール。右玉に構えた後手の藤井は、穴熊に組んだ伊藤に対し、永瀬のアドバイス以降、確実に攻めをつなげて勝利をつかんだ。

「前半良くなかったが、途中で巻き返して最後に反撃のチャンスをつかむことができました」。大トリの出し物での白星に笑顔を見せた。

一方の伊藤は、「作戦タイムで手を教わろうと思ったら、勇気さんから最初の出会いを聞かれたのが誤算でした」と苦笑いし、会場をわかせた。

この2人は、7月4日に浜松市で開幕する王位戦7番勝負でも対戦する。今回はいわば、前哨戦だった。

将棋フェスは、ファンと棋士との交流を目的として新たに企画された。指導対局だけではなく、揮毫(きごう)色紙の手渡し、ツーショット撮影会、将棋会館の見学ツアーなど、ふだんの対局時にはない、1日かけての「ファン感謝デー」。藤井対伊藤戦は、大トリの目玉でもあった。