7連覇を目指す藤井聡太棋聖(竜王・名人・王位・棋王・王将=23)がタイトル戦初登場の服部慎一郎七段(26)に先勝した、将棋のヒューリック杯第97期棋聖戦5番勝負第2局が19日午前9時から栃木県日光市「日光金谷ホテル」で始まった。先手後手は事前に決まっており、先手は服部、後手は藤井。
午前8時50分ごろ、服部が先に入室した。開幕局に比べ、さほど緊張していないようだ。服部から遅れること約1分、藤井が入ってきた。関係者に一礼して着座すると、手提げ袋から扇子、デジタル時計、汗ふきシート、ハンカチを所定の場所に置いた。
定刻になり、立会人の島朗九段が対局開始を告げる。服部はグラスの水を1杯、2杯と飲み「初手水2口」で心を落ち着けると、飛車先の歩を突いた。対する藤井はいつもの通り「初手お茶」の後、やはり飛車先の歩を突くと、相掛かりへと進んだ。
開幕局は、角換わりから序盤の早い段階で前例のない展開になった。初見の局面からの攻め合いにうまく対応した藤井が、服部を「打つ手なし」の状態としてV7へ白星発進を決めている。今回はタイトル戦7戦7勝と相性のいい栃木県で連勝して、流れを一気に引き寄せたい。
一方の服部は18日に同ホテルで行われた前夜祭で、「魂の将棋を」と決意を述べた。食らいついて追いつきたい。
持ち時間は各4時間。正午から1時間の昼食休憩がある。午前10時と午後3時におやつが出される。決着は19日夜の見込み。