【囲碁】高尾紳路九段が日本棋院新理事長に就任「変化恐れず時代に合わせて変わり続ける」

日本棋院の新理事長に選任された高尾紳路九段

日本棋院は武宮陽光理事長の任期満了に伴い、23日の理事会で高尾紳路九段を新理事長に選定、就任した。また、常務理事には宮沢吾朗九段、石田篤司九段、蘇耀国九段、奥村靖七段、大橋拓文七段、関達也四段、長島梢恵三段が選定された。任期は、2028年6月の定時評議員会終結の時までとなる。

高尾新理事長は1976年(昭51)10月26日生まれ。千葉市出身。藤沢秀行名誉棋聖門下。91年プロデビュー。05年に本因坊を獲得するなど、名人2期、本因坊3期などタイトル通算15期獲得している。若手の育成にも携わり、監督として囲碁ナショナルチーム「GO・碁・ジャパン」も率いていた。

日本棋院は赤字経営が続いており、今年4月には棋士に対して、対局料や賞金と別に固定給として支払っている「棋士普及手当」を、本年度から25%削減することなどを盛り込んだ支出抑制策を発表した。棋戦の終了、休止が相次ぐなど、減収のために本年度予算は4000万円の赤字を見込んでいる。

こうした厳しい経営状況を認めつつ、就任にあたり「先人たちが築き上げた囲碁文化を継承し、世界に誇る棋士を育てるためには、私たち自身が変化を恐れず、時代の流れに合わせて変わり続けていかなければなりません。創立から100年を超える歴史を持つ日本棋院が、これからの100年もファンの皆さまに愛され、信頼される組織であり続けるために、棋士・職員一丸となってこの素晴らしい伝統を次の世代へと引き継いでまいります」と新理事長は語っていた。