東京都北区の区立滝野川第三小で起きた火災で、40代の女性教員が、出火元とみられる音楽準備室で「サーキュレーターを使って洗濯物を乾かしていた」と説明していることが24日、警視庁への取材で分かった。室内で見つかった電気ストーブに繊維片が付着し、出火当時に通電状態だったことも判明した。警視庁は失火の疑いがあるとみて捜査する方針。
警視庁によると、火災は19日午前11時ごろに発生。準備室に隣接する音楽室では当時、5年生24人が、女性教員の授業を受けていた。女性教員は事情聴取に反省の言葉も述べているといい、警視庁が任意で調べる。
準備室では複数の燃えた衣類やハンガーが見つかった。ストーブの電源コードには通電状態だったことを示すショート痕も確認された。漏電の形跡はなかったという。ストーブには激しく燃えた跡があり、プラグのコードは焼け切れていた。
火災では、煙を吸うなどして児童や教職員ら11人が病院に搬送され、そのうち女性教員と児童1人が骨折した。約200平方メートルが燃え、火は約3時間後に消し止められた。
また区は23日、校舎の損傷が激しいとして、3年生以上の児童約230人について、7月上旬をめどに近隣の学校に分散登校させる方針だと明らかにした。1、2年生が使う教室は火元となった場所から離れているため安全だとして現在の校舎に通わせ、夏休み明けまでに全学年が通える代替施設の確保を目指す。校舎の解体も検討しており、建て直す場合は5年ほどかかるという。
区によると、22日時点で児童約40人が火災の影響で精神的な不調を訴え、心理面のケアに当たっている。同校は火災後、臨時休校となっており、29日からはオンラインで学級活動などを再開することも検討している。