全国的に数が減少している渡り鳥のコシアカツバメが福島県いわき市の市立江名小で子育てに励んでいる。東日本では珍しい集団繁殖地(コロニー)として、特徴的なとっくりの形をした巣約100個が校舎の軒下にずらり。児童らに見守られながら集団で繁殖し、命をつないでいる。
「ジュリリジュリリチュー」。ツバメより一回り大きく、腰の赤褐色が特徴のペアが1日、ひなにえさを運んだり、巣を補強する土をくわえたりして行き来していた。4年生の殿木勇次さん(9)は「巣の中から顔をのぞかせる姿がかわいい。海と山に囲まれた豊かな自然をこれからも守っていきたい」と話した。
同校によると、校内で営巣が始まった年は不明だが、近年は巣の数が増加。日本野鳥の会いわき支部によると、東日本大震災前は学校に近い複数の建物で営巣しており、津波被害による建物の損壊後に学校へ集約したのではないかとみられる。
4年生は今年、総合学習の時間でコシアカツバメを育む古里の自然を学んでいる。(共同)