LINE(ライン)ヤフーは1日、飲食店情報サイト「食べログ」を運営するカカクコムに、買収を正式提案したと発表した。買い付け価格は1株当たり最大3500円で、総額6700億円規模を想定。株式公開買い付け(TOB)を実施中の欧州系投資ファンド、EQTグループが示した3千円、総額5900億円規模を上回った。サイト利用者が月間約1億人とされる巨大メディアの争奪戦が本格化した。
EQTのTOBは、カカクコムや筆頭株主のデジタルガレージ、第2位株主のKDDIから賛同を得ており、期限は2日だ。カカクコムは2日、TOBに対する株主への応募推奨を撤回すると発表した。TOBへの賛同は維持する。EQTグループに対して買い付け価格の引き上げに向けた協議を要請したことも明らかにした。2日の東京株式市場でカカクコム株は急上昇し、3500円を上回って推移した。
LINEヤフーは1日深夜に発表した。米ファンドのベインキャピタルと連携している。カカクコムの賛同を条件に9月ごろTOBを始め、非公開化することを見込む。買い付け価格は3384円とし、KDDIとの間でTOBに応募しないようにする契約を締結できた場合は3500円に引き上げる。結果として法的拘束力のない形で5月に提案した際の3232円と比べて268円の上積みとなる。
LINEヤフーはカカクコムが持つ飲食店のデータや座席予約システムと、自社が手がける飲食店向けデジタルトランスフォーメーション(DX)サービスとの相乗効果が大きいとみている。EQTはIT企業への投資実績が豊富とされ、独自のプラットフォームで利用者を囲い込み、収益力を高める戦略を提案している。(共同)