7連覇を目指す藤井聡太王位(竜王・名人・棋聖・棋王・王将=23)が同学年の伊藤匠2冠(叡王・王座=23)の挑戦を受ける、将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦第1局が4日午前9時からの2日制で浜松市「浜松八幡宮楠倶楽部」で始まった。先手後手を決める振り駒は歩が3枚出て、藤井が先手、伊藤が後手。お互いに飛車先の歩を突いてスタートすると、類例のある角換わりとなった。
スイスイと40手ほど進み、午前10時に最初のおやつが出された。藤井は「濱松うなぎのぼり天竜茶」と温かい緑茶。伊藤は「浜松抹茶のティラミス」とフレッシュメロンジュースだった。「濱松うなぎのぼり」は、地元浜名湖産うなぎの骨のパウダーを練り込んだパイ包みのお菓子で、生地とあんに天竜茶が使われている。
今回の対局にあたり、浜松市では実に36品の食事と56品のおやつ、計92品の「勝負フード」を用意した。両対局者は盤面よりも先に、「この盤外戦」で苦慮させられた。3日の前日会見で藤井は「力のこもったおもてなしで選ぶのが難しく、時間を無制限に使った。3時間ぐらいの大長考の末に選んだ」、伊藤も「メニューを見た時に驚きました。悩んで決めきれず、家族や棋士仲間と相談して決めました」と、この質問に応じた時は笑っていた。
持ち時間は各8時間。2日間とも、午後0時30分からは1時間の昼食休憩がある。おやつは午後3時にもおやつが出される。初日は午後6時の段階で手番の棋士が封じ手を行い、2日目へと継がれる。