米建国250年 トランプ氏がラシュモア山で演説 実績誇示 5人目の大統領として顔並べる意欲

米国は独立記念日の4日、建国250年を迎えた。トランプ米大統領は3日夜、リンカーンなど歴代大統領4人の顔が山肌に刻まれた中西部サウスダコタ州の景勝地ラシュモア山で演説し「米国は人類史上最も成功し、最も多くを成し遂げ、最も卓越した国だ」と述べ、特別で例外的な国だとの考えを強調した。「皆さんの大統領であることを光栄に思う」と話した。

トランプ氏は演説で、自身の関税政策により「これまでにない規模で米国中に工場が建設されている」と主張。「イランに徹底的に打撃を与えた」と自身の実績を誇示し、求心力アップにつなげたい考えだ。

11月の中間選挙に向けて野党民主党の急進左派が台頭していることを念頭に「共産主義の脅威が勢いを増している」と述べ、敵視する姿勢を鮮明にした。

トランプ氏は、ラシュモア山に5人目の大統領として自身の顔を並べることへの意欲を隠していない。1期目だった2020年の独立記念日の前日にも訪問。現在2期目で、3期目は憲法上認められていない中、反対論を無視してホワイトハウスで自身がこだわってきたボールルーム(宴会場)建設を強行するなど、レガシー(政治遺産)づくりを進めている。(共同)

◆ラシュモア山 米中西部サウスダコタ州にある標高1745メートルの山。花こう岩の山肌に独立戦争を勝利に導いた初代ワシントン、独立宣言を起草した第3代ジェファソン、奴隷解放を宣言した第16代リンカーン、発展の象徴とされ自然保護も提唱した第26代セオドア・ルーズベルトの歴代大統領4人の顔が刻まれ、国定記念物に指定されている。顔の大きさはいずれも高さ約18メートルで1927年に彫り始め41年に完成した。人気の観光地だが、一帯を聖地とする先住民の間で反発の声もある。