藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将=23)に伊藤匠2冠(叡王、王座=23)が挑戦する、将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦7番勝負第1局が4、5の両日、静岡県浜松市の「浜松八幡宮楠倶楽部」で行われ、伊藤が藤井を下し、白星発進した。藤井の公式戦連勝は「14」で止まった。第2局は15、16日、有馬温泉(神戸市北区)の老舗旅館「中の坊瑞苑」で行われる。
8大タイトルを分け合う同学年同士の注目カード。戦型は角換わりとなり、伊藤が藤井から叡王を奪取した叡王戦第5局と同じ局面に進んだ。藤井が穴熊、伊藤は右玉を志向した。50手目、伊藤は6筋から研究手を繰り出し、1日目午前中から早くも本格的な戦いに突入。2日目も激しい攻め合いが続いた。
藤井の強気の攻めに対し、伊藤も攻めで応戦。中盤以降にリードを広げた伊藤は一手のミスも許されない中で、正確に指し切り、藤井の穴熊を攻略した。
終局後、伊藤は終盤の藤井の指し回しに「決め手を与えない指し方をされ、汗が出てきた」と振り返った。
白星発進に「1日目から終盤戦のような展開になり、かなり難解だった。しっかり時間を使い、指せたのは充実感があった」。
藤井からタイトルを奪った唯一の棋士である伊藤は、王位戦初登場。2日制7番勝負は3年前の竜王戦で藤井に4連敗して以来だったが、この勝利で藤井との2日制タイトル戦で初白星を挙げた。第2局に向け「しっかりと準備したい」と意気込んだ。