イラン、ホルムズ海峡「封鎖」表明 船舶攻撃と米軍報復など緊張続く

イラン革命防衛隊は12日、エネルギー輸送の要衝、ホルムズ海峡を封鎖すると表明した。複数のイランメディアが報じた。米中央軍は11日、イランが海峡を通航中のコンテナ船を攻撃したとして、ミサイル関連施設や弾薬庫など約140の標的を報復攻撃したと発表した。イランへの攻撃はこの1週間で3度目。中東メディアによると、イランはヨルダンの米軍駐留基地へのミサイル攻撃を行ったと表明した。攻撃の応酬と海峡の緊張が続いた。

米メディアによると、米国はイランに対し、海峡を通過する船舶への攻撃の停止を11日までに宣言するよう求めていた。イランが海峡管理を巡って強硬姿勢を示したことで、米イランが近く再開する可能性があると報じられたスイスでの協議の行方は不透明になった。

米イスラエルが2月末に攻撃を開始後、イランは海峡を事実上封鎖。米イランが6月に署名した戦闘終結の覚書で海峡開放は直ちに始まると明記されたが、海峡の通航は不安定な状況だ。

革命防衛隊は、イランが指定したルートを外れて通航しようとした船に警告射撃し停止させたとし、「米国の介入」が終わるまで封鎖すると主張した。

中央軍によると、コンテナ船で火災が発生、機関室が損傷し、民間人の乗組員1人が行方不明になった。イランが警告射撃したとする船が、このコンテナ船と同一かどうかは不明。

イラン国営テレビは12日、南部バンダルアバスやシリク、南東部チャバハル付近で爆発音があったと報じた。米軍による攻撃を受けた可能性がある。

米中央軍は、戦闘終結を宣言した覚書順守の機会をイランが与えられたのに失敗したと指摘し、「イランが海峡を自由に通過する民間船員や商船を攻撃する能力を継続的に低下させる」と強調した。(共同)