ニチレイのシステム障害で物流混乱 イオン一部商品欠品、KFC休業も 不正アクセス復旧不透明

ニチレイ本社に掲げられたロゴマーク

冷凍食品大手ニチレイで不正アクセスにより発生したシステム障害の影響が、顧客である外食や小売業に拡大してきた。イオンの系列スーパーで、一部商品の欠品が生じていることが15日分かった。ニチレイ側の復旧のめどは立っていないといい、生活に欠かせない冷蔵・冷凍物流への打撃が深刻化する恐れがある。

イオンのほか、東北が地盤のスーパーのヨークベニマルも15日、ニチレイに物流センターの一部の運営を委託しており、弁当やベーカリーコーナーで一部欠品が起きていると明らかにした。

くら寿司は15日、ニチレイが配送を担うすしネタや冷凍食品に納品遅れと未着が生じていると発表した。冷凍うどんなどを手がけるテーブルマークでも、家庭用と業務用の冷凍食品が取引先に出荷できなくなっているという。

ディスカウント店「ドン・キホーテ」を運営するパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスによると、一部のディスカウント店で食品の一部が欠品している。

15日以降に臨時休業や一部商品の販売休止が起こる可能性があると14日に発表した日本ケンタッキー・フライド・チキン(KFC)は、ニチレイに主力の「オリジナルチキン」を含む食材の配送を委託。影響範囲は国内1300超の全店舗で、具体的な休業店舗は明らかにしていない。15日以降の営業は「流動的」で、メニューの制限や営業時間の短縮もあり得ると説明している。公式アプリやウェブサイトからのオンライン注文も一時停止。店頭に説明文を掲示するなど対応に追われた。

ニチレイは冷凍食品の国内最大手。取引先は約5000社に上っている。不正アクセスを受けてシステム障害が発生したと13日に発表した。グループの冷凍食品の出荷や、冷蔵倉庫の入出庫業務に影響が出ている。ニチレイの広報担当者は15日、取材に対し「復旧時期は判明していない。調査を進めている」と語った。(共同)