日本列島は21日、高気圧に覆われて各地で猛烈な暑さとなり、岐阜県の多治見市で40・3度、郡上市で40・0度、愛知県豊田市で40・1度を観測した。気象庁が4月、最高気温40度以上の日の名称を「酷暑日」と定めて以来初めて。
焼け付くような日差しに見舞われた住民からは「異常な暑さ」「つらい」と悲鳴が相次いだ。観光地では、日陰を縫うように歩いたり、冷たいアイスクリームを食べたりするなど、少しでも涼を求める姿が目立った。
郡上市の城下町「郡上八幡」。老舗旅館の女将加藤京子さん(49)は「酷暑日と聞き予想はしていたが、異常な暑さ。多めに打ち水をした」と驚いた様子で話した。
気象庁によると午後5時までに、全国914の観測地点のうち、酷暑日を含め278地点で最高気温35度以上の猛暑日を記録。酷暑日・猛暑日を含め30度以上の真夏日は734地点となった。
19日ごろから広い範囲が高気圧に覆われ、地上と上空の空気が暖められたことで午前中から暑くなった。さらに関東、東海周辺には地上で熱せられた風が吹き、気温が上昇した。西-東日本では28日ごろにかけて高気圧や暖かい空気に覆われる日がある見込みで、気象庁は熱中症へ注意するよう求めた。
気象庁は21日、8~10月の3カ月予報を発表した。気温は沖縄・奄美で高く、北-西日本で平年並みか高くなる見通し。特に8月は高温の傾向が予想され、十分な熱中症対策が必要だ。降水量は全国的にほぼ平年並みの見込みだ。(共同)
◆酷暑日 最高気温が40度以上の日の名称。近年の暑さの深刻化を受け、気象庁が効果的に警戒を呼びかけようと、4月に予報用語に追加した。名称を決めるためのアンケートでは、約47万8000の回答のうち酷暑日が最多で、有識者も適切との意見だった。「超猛暑日」や「極暑日」も候補だった。