全仏テニス優勝の平木理化容疑者逮捕 ロマンス詐欺か、50代女性から30万円だまし取る

1997年6月9日付 本紙1面

高知県警は23日までに、交流サイト(SNS)を使って鹿児島市の女性から30万円をだまし取ったとして詐欺の疑いで、元プロテニス選手の会社員平木理化容疑者(54、千葉県白井市)を逮捕した。高知県警によると「身に覚えがありません」と容疑を否認している。

平木容疑者は1997年にテニスの四大大会、全仏オープンの混合ダブルスで、インド選手とのペアで優勝した経験がある。

逮捕容疑は2022年2月15日~5月30日、何者かと共謀して当時50代の女性から現金をだまし取った疑い。

県警によると、女性は同年2月、フランスで整形外科医として働いていると名乗る人物とSNSで知り合った。その後、連絡を取り合う中で「死別した妻の補償金を受け取るため、あなたを保証人にした。妻の荷物が税関で止められている。解除するには証明書代が必要です」と頼まれ、同年5月30日に平木容疑者名義の口座に30万円振り込んだ。

同日にこの口座から平木容疑者が現金を引き出す様子が銀行のATMの防犯カメラに写っていたという。

他の人からも、同様の被害に遭い同じ口座に送金したとの届け出があり、県警が捜査している。

事件で平木容疑者が果たした役割の詳細は明らかになっていないが、SNSやマッチングアプリなどを通じて出会った“人物”と、実際に会うことなくやり取りを続けるうちに恋愛感情や親近感を抱かせられ、金銭などをだまし取られる詐欺を、警察庁では、「ロマンス詐欺」として注意を呼びかけている。

警察庁は、ネット上の写真や翻訳アプリ、AIなどを利用すれば「誰でも簡単に他人になりすますことができる」と警告。“相手”は1人ではなく犯行グループの可能性もある。「2人の将来のために」「投資でお金を増やそう」「会いたいから旅費を送って」「荷物を送るから手数料を払って」などと言われたら「迷わず警察に相談を」としている。(共同)