フランスとスペインで大規模な山火事が続発し、両国で住民ら少なくとも16万人以上が避難を余儀なくされている。スペイン政府は24日、首都マドリード近郊の山火事がさらに拡大する恐れがあるとして、マドリード自治州と隣接するアビラ県に国家非常事態を宣言した。6~7月の記録的な熱波で森林や土壌が乾燥し、被害の拡大を招いている。
地元メディアなどによると、マドリード近郊で発生した複数の山火事が制御不能な状態に陥り、これまでに少なくとも2万5000人が避難。マドリード自治州のアジュソ州首相は「同州で史上最悪の山火事だ」と指摘した。スペインのサンチェス首相はX(旧ツイッター)で、山火事が数千ヘクタールの土地を焼き尽くしたとして「われわれは深刻な状況に直面している」と訴えた。
フランスでは南西部ボルドー近郊の観光地として知られるカップフェレ半島付近と、同じく南西部のランド県で山火事が発生。ルコルニュ首相は14万1000人以上が避難を余儀なくされたと明らかにした。マクロン大統領は「非常に緊迫した状態だ」と危機感を示した。
欧州連合(EU)は消火用航空機をスペインに4機、フランスに3機をそれぞれ派遣した。
フランスやスペインなど欧州では6月中旬~7月初頭、記録的な熱波に襲われ、気温が40度に達する地域もあった。高温による乾燥で山火事が起きやすくなっており、今後頻発することが懸念されている。(共同)