音声「同一可能性高い」改ざん、編集痕なしと鑑定 現金授受疑惑さらに深まる 福岡県議会

福岡県議会の正副議長ポストを巡る現金授受疑惑で、告発した元議長の吉松源昭県議は27日記者会見し、中尾正幸前副議長に1千万円を求められた際に録音したとする音声記録が、中尾氏と「同一人物の可能性が高い」「改ざん、編集痕は見られなかった」とする専門機関の鑑定結果が出たと明らかにした。疑惑がさらに深まった形だ。

吉松氏によると、「鈴木・三崎法科学鑑定研究所」(東京)に鑑定を依頼し、26日夜に報告があった。吉松氏は会見に先立ち「音声記録の真実性は極めて高く認定された。中尾氏はこの事実を受け止め、説明責任を果たしてほしい」と訴えた。

中尾氏はこれまで音声について「私の声紋なんだろう。会話もしたんだろう」と大筋で認めているが、金銭授受は繰り返し否定。県政の混乱を招いた責任を取るとして、24日に議員辞職した。

吉松氏は会見で「トカゲの尻尾切りのように中尾氏の辞職で幕引きするのは断じて許されない」と強調。第三者委員会を設置し、一連の疑惑を徹底調査するよう重ねて求めた。「県議会のドン」と呼ばれる蔵内勇夫議長についても「説明責任は免れない」と力説した。

会見には吉松氏と同時期に副議長に就任し、中尾氏らに金銭を支払ったと証言済みの江藤秀之県議も同席した。吉松、江藤両氏は県議会の高額な海外視察問題に絡み、県警から任意の聴取を受けたとも明らかにした。(共同)