熊本地震、死者十数人か イオン爆発、製紙工場被害 けが人多数、把握急ぐ 家屋倒壊や閉じ込め

熊本県で起きた最大震度7の地震で、政府高官は29日、関連する疑いがある死者が十数人に上ると明らかにした。爆発が起きた大型商業施設「イオンモール熊本」(嘉島町)で確認された20代の女性2人が含まれる。被災地では多数の負傷者が出ており、家屋倒壊や閉じ込めの情報がある。県などが被害状況の把握を急ぐ。

県などのこれまでの説明によると、イオンモールでは、救助された女性1人が心肺停止、5人がけがをした。煙突が折れる被害が出た日本製紙八代工場(八代市)では2人が救助されたが、いずれも心肺停止で、9人の安否が分かっていない。八代市では倒壊した家屋から搬送された1人の死亡が確認された。

イオンモールでは、地震発生を受けて施設内にいた人のうち約200人が避難した後に爆発が起き、2階部分が崩落した。一時は20~30人が安否不明との情報があった。県はその後、10人が安否不明だと説明したが、29日には「確認中」とした。捜索は二次被害の恐れから難航する可能性がある。

九州電力送配電によると、29日朝時点で、県内で約3万7千戸が停電している。

JR九州によると、九州新幹線は29日、線路や設備点検のため、始発から全線で運転を見合わせている。

地震は28日午後4時27分ごろ発生。熊本県の宇城市と氷川町で震度7を観測した。被災地では29日も震度4などの地震が相次いだ。同県では2016年4月にも2度の震度7の地震が起きている。(共同)