トランプ米大統領は28日、ホワイトハウスでイスラエルのネタニヤフ首相と会談し、イラン対応を協議した。両氏の直接会談は、2月のイラン攻撃開始後初めて。イスラエルメディアによると、イランの核兵器保有を阻止する目標を再確認した。トランプ氏は会談に先立ち、さらなるイラン攻撃の必要性を訴えるネタニヤフ氏に不快感を示し、溝も露呈した。
米中央軍は28日、イラン革命防衛隊が米軍に「奇襲攻撃」として複数の弾道ミサイルを発射し、米軍が全て迎撃したと発表した。米ニュースサイト、アクシオスによると、標的はヨルダンの米軍基地。トランプ政権は対イラン攻撃を24日以降中断し、イランも反撃を止めていた。米軍の対応によっては、再び攻撃の応酬に発展する恐れもある。
トランプ氏は会談前、FOXニュースの電話インタビューで、ネタニヤフ氏が会談でイラン中部にあるピックアックス山の状況を報告するとの見方について「ネタニヤフ氏に言われる必要はない。私に報告してくるのは(イラン攻撃に)関わり続けてほしいからだ」といら立った。ピックアックス山では地下深くに核関連施設を建設しているとされる。
イスラエルメディアによると、会談でピックアックス山攻撃は議題にならなかった。ネタニヤフ氏は「非常に良い会談」だったと強調し、良好な関係を維持しているとアピール。トランプ氏も会談を評価した上で「多くの重要な問題を話し合った」と交流サイト(SNS)に投稿した。
トランプ氏は電話インタビューで、イランとの協議が進んでいるとの認識を示した上で、合意に至らなければピックアックス山や発電所、橋などのインフラ施設を攻撃すると改めて警告した。
ネタニヤフ氏は10月に総選挙を控え、イスラエル国内で人気のあるトランプ氏の支持を取り付けたい考え。トランプ氏は態度を表明していない。
ネタニヤフ氏は急死した米与党共和党重鎮のグラム上院議員の葬儀に参列するため訪米した。(共同)