<伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦:第3局>◇30日◇2日目◇北海道・祝いの宿 登別グランドホテル
7連覇を目指す藤井聡太王位(竜王・名人・棋聖・棋王・王将=24)が同学年の伊藤匠叡王・王座(23)の挑戦を受ける、将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦第3局が30日、北海道登別市「祝いの宿 登別グランドホテル」で行われた。29日午前9時からの2日制で始まった対局は、角換わりから開幕局と同じく伊藤が右玉に構えた。先手の藤井が仕掛けて攻めの拠点を築くと、激しい攻め合いを制し、シリーズ2勝1敗と抜け出した。第4局は8月18、19日、長崎市「ガーデンテラス長崎ホテル&リゾート」で行われる。
藤井が盤上で鬼と化した。2日目の午後5時前後から局面が動き出す。盤全体を見渡して寄せの構図を思い描くと、勝利へとまっしぐらに進んだ。まさに、「勝ち将棋、鬼のごとし」。登別温泉のお湯を守る使命を帯びている鬼もびっくりの「鬼脚」で、一気に決着をつけた。
開幕局は同じ先手番で落とした。仕掛けた手をとがめられ、完敗した。第2局は乱戦を一度受け止め、反撃に転じて勝機をつかんだ。今局に向け、「1手1手深く読めればと思います」と語った。8時間の持ち時間のうち、初日から5時間17分(伊藤は2時間24分)も使って熟慮した。2日目は決断良く指しきった。
北海道でのタイトル戦は、2020年7月の王位戦で初めて札幌市を訪れた。一昨年の王位戦(函館市)で渡辺明九段に敗れたのを除けば、8勝1敗。相性のいい北の大地で、今年も白星を積み上げた。