災害ごみ搬出本格化 損壊家屋1万2000棟 断水続く 8000人超避難 熊本地震発生1週間

熊本県で震度7を観測した地震は4日、発生から1週間となった。家屋被害は推計を含め約12000棟に上り、復旧に向け12市町村に開設された災害ごみ仮置き場への搬出が本格化している。断水は解消せず、避難者は4日時点で150カ所の避難所に8000人超。車中泊している被災者も多い。猛暑による健康被害が危惧され、県は90カ所超の宿泊施設を確保し、2次避難を進める。

家屋倒壊が多発した氷川町では4日朝、災害ごみの仮置き場に多くの人が押し寄せた。処理能力に上限があるため、午前中の受け付けは開始から1時間足らずで打ち切った。

木原稔官房長官は4日の記者会見で、災害ごみについて「被災地の復旧復興を進めていく上で、迅速かつ適正な処理が極めて重要だ」と指摘。「さらなる仮置き場の設置を含め、被災地の住民のニーズを先取りした支援を行う」と強調した。

断水は5市町で約4万5千戸。高市早苗首相は4日、熊本地震の非常災害対策本部会議で「8月末までに全ての地域で完全に解消されるよう、全力で取り組んでほしい」と指示した。政府は早期復旧に向け、復旧費に対する国の支援が手厚くなる「激甚災害」と、行政手続きの特例措置を適用できる「特定非常災害」に指定する方針。災害救助支援のため、予備費から242億円を支出することを4日、閣議決定した。

地震は7月28日午後4時27分ごろ発生。災害関連死の可能性がある人などを含め、死者は38人となった。うち爆発があった大型商業施設「イオンモール熊本」は7人、煙突が折れた日本製紙八代工場は9人が亡くなった。重症者は15人。

九州新幹線は熊本-鹿児島中央間で運休。九州自動車道は松橋インターチェンジ(IC)-えびのIC間で一般車両の通行止めが続き、一般道の損壊箇所も多数に上り、広範囲で渋滞が深刻化している。(共同)