最大震度7を観測した熊本県の被災地で、渋滞が深刻化している。大動脈の九州自動車道が不通となった上、九州新幹線は運休。並行する国道3号に車が集中するが、各地で路面が損壊し、倒壊家屋が道をふさぐ。支援物資搬送や災害ごみの処理の足かせになっており、国や熊本県は、急を要しない場合は一般車両の通過を控えたり、迂回路を活用したりするよう呼びかけている。
同県氷川町の国道3号。追い越し禁止の片側1車線は路面のところどころが隆起していた。車は減速せざるを得ず、後続がどんどん詰まる。5日午前も果てが見えないほど車が列をなし、災害派遣の自衛隊車両も巻き込まれていた。
国道沿いでうどん店を営む林龍哉さん(38)は割れた食器など災害ごみの処理に追われていた。「物を運び出さないと生活再建は厳しい。渋滞は困る」と顔をしかめた。
県管理の7路線で一部通行止めが続き、被害が大きかった県南部は特に流れが悪い。路面の隆起や陥没が生じ、倒れた建物が道路にせり出して通行を阻んでいる。他地域から、親族などのために物資を運ぶ車の影響で、交通量が増えているとの見方もある。
木村敬知事は1日「被害が大きかった地域への不要不急の訪問は控えてほしい」と訴えた。(共同)