【王座戦】初挑戦権!広瀬章人九段「新しい風吹かせる」形勢二転三転…指運勝負で藤井6冠下す

王座戦で初めての挑戦権を獲得して記者会見に応じた広瀬章人九段

伊藤匠王座(叡王=23)への挑戦権を争う、将棋の第74期王座戦挑戦者決定戦、藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将=24)対広瀬章人九段(39)戦が5日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。午前9時から広瀬の先手で始まった対局は、相掛かりから終盤、双方が何度か勝ち筋を逃して形勢は二転三転した。双方1分将棋になる混戦の末に午後8時53分、117手で広瀬が勝ち、王座戦初挑戦を獲得した。

広瀬がまたしても藤井を阻んだ。「珍しい形に誘導したつもり。数ある変化の中で本譜もあるかなと。構想がまずかった。夕食休憩のあたりは負け。どう決められるのかと思っていた。可能な限り準備をして、本局は臨みました」と振り返った。

混戦の指運勝負は、2019年11月、藤井とタイトル挑戦権争いを繰り広げた王将戦挑戦者決定リーグ戦と同じだった。勝った方が挑戦者という4勝1敗同士の直接対決で、藤井を振り切った。その再現となった。

前期挑戦者決定トーナメント(挑決T)でベスト4のため、今期の王座戦は予選シード。挑決Tでは久保利明九段、青嶋未来七段、羽生善治九段を下し、最後はラスボスを倒した。「最近は出来不出来が激しく、あまり挑戦できる機会がなかった。王座戦に関しては星が集まった」。

タイトル戦は22年竜王戦以来4年ぶり。「時の流れというか、年長者がタイトル戦に出るのは難しい。20代、30代の棋士が多くタイトル戦に出るなかで、もうすぐ(来年4月で)40歳になる、年齢的に若くない自分が新しい風を吹かせることができればと思います。久しぶりの大きな舞台。精いっぱい頑張りたい」と抱負を語っていた。

伊藤王座との王座戦5番勝負は以下の通り。

▽第1局 9月2日、神奈川県秦野市「元湯陣屋」

▽第2局 9月15日、名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」

▽第3局 10月2日、北海道ニセコ町「ニセコ温泉郷 いこいの湯宿 いろは」

▽第4局 10月14日、神戸市「ホテルオークラ神戸」

▽第5局 10月27日、甲府市「常磐ホテル」