異常な豪雨、千葉県は庁舎開放し1700人超を受け入れ「日頃の訓練重要」取り組むべき課題も

13日夜にレベル5特別警報が出された千葉県の豪雨は、交通機関がストップして各地で帰宅困難者があふれる都市型の災害となった。「異常」(県職員)なほど急激に勢いを増していく雨と激しい雷の下、県は庁舎開放を決断。1700人以上を受け入れた。ブルーシートを敷き、軽食を提供するなどの対応に当たった職員は「日頃の訓練やちゅうちょせず行動する重要性を感じた」と振り返る。

13日午後2時ごろ、県内の一部地域にレベル3大雨警報が出た。レベル3は時々あることだが、職員の危機感が一気に強まったのが午後5~6時ごろ。災害対策本部・被災者支援班の土田晃世班長によると、突然複数の鉄道が相次ぎ運休に。

お盆時期とはいえ、帰宅時間帯にJR千葉駅周辺に人があふれることが予想された。県庁は駅から1キロ余り。午後7時ごろ、帰宅困難者向けの一時滞在場所を庁舎内に開設した。

午後7時半にはレベル5大雨特別警報が発令された。対応のために他部署の職員も応援に入った。午後10時ごろには受付に長い列ができ、一時は屋外で傘を差して待つ状態になった。「あっという間に人が集まり、予定しなかった県庁の食堂や議会棟の委員会室も次々と開放した」

服がぬれてしまい、寒さを訴える人も。県は国のガイドラインに基づき備蓄していたクラッカーや体を温めるアルミシートを配り、保健師が体調を崩した人の様子をみて回った。

土田班長は「初の事態だが他部署と円滑に連携できたのは、普段の災害対応訓練と通じる部分があったからだろう」と考える。職員の仮眠場所の確保や帰宅困難地域の予測の難しさなど、取り組むべき課題も見えた。

「十分でない環境でも、身を寄せた皆さんの協力に助けられた。きちんと検証し、フィードバックしていくことが重要だ」と自らに言い聞かせるように語った。(共同)