【王位戦】藤井聡太王位、強烈な「頭突き」で局面打開 67手目を封じる

王位戦第5局、徳島対局に臨んだ藤井聡太王位(左)伊藤匠2冠(日本将棋連盟提供)

藤井聡太王位(竜王、名人、棋聖、棋王、王将=24)に伊藤匠2冠(叡王、王座=23)が挑戦する将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦7番勝負第5局が26日、徳島市の「渭水苑」で始まり、午後6時過ぎ、先手の藤井が67手目を封じて1日目を終えた。シリーズ対戦成績は2勝2敗のタイ。藤井が7連覇に王手をかけるのか、伊藤が自身初の3冠にあと1勝とするのか。シリーズの行方を左右する注目の一戦となる。

戦型は藤井が得意とする角換わり。38手で第1局、第3局と同一局面に進んだが、藤井が39手目で手を変え、飛車を下段へ引いた。午後は午前の早いペースから一転し、長考合戦になった。藤井は63手目、8筋の自玉頭から相手の攻め駒にぶつける、いわゆる「頭突き」と呼ばれる強烈な一手を放ち、膠着(こうちゃく)状態を打開した。

将棋界の8大タイトルを分け合う同学年同士の注目カード。両者の対戦成績は藤井の17勝8敗1持将棋。ただ、24年4月以降は伊藤が8勝7敗1持将棋と勝ち越している。藤井はインタビューで「大事な一局ですが、硬くならずに思い切り指せれば」と意気込んでいた。持ち時間は各8時間の2日制。藤井がやや優勢とみられ、2日目は27日午前9時に再開する。激しい攻め合いが予想される。【松浦隆司】