【王位戦】「ふがいない気持ち」伊藤匠2冠3敗目も「まだ挽回のチャンスがある」

伊藤匠2冠は藤井聡太王位をかど番に追い込めるか(日本将棋連盟提供)

7連覇を目指す藤井聡太王位(竜王・名人・棋聖・棋王・王将=24)が同学年の伊藤匠叡王・王座(23)の挑戦を受ける将棋の伊藤園お~いお茶杯第67期王位戦第5局が28日、徳島市「渭水苑(いすいえん)」で行われた。27日午前9時からの2日制で同所で始まった対局は、28日午後3時38分、93手で先手の藤井が快勝。対戦成績を3勝2敗とし、7連覇に王手をかけた。伊藤はもう負けられなくなった。第6局は9月8、9日、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で行われる。

伊藤があっさりと押し切られた。1日目で「まずい」と感じていた。藤井の機敏な7筋へと飛車が回る構想を目の当たりにする。「気づいてなくて、駒組みに問題があったかもしれないと思いながら指していた」と言う。ここから金が上がってくる手に、「真意をつかみきれなかった」と振り返る。8筋に歩を垂らされ、角まで打たれては厳しくなった。そこからは一直線。「形を作るのも困難な状況になってしまった。熱戦にできず、ふがいない気持ちですね」と悔しさをかみしめた。

最終第7局(9月28、29日)の開催地である甲府市「常磐ホテル」では、一昨年の叡王戦5番勝負、昨年の王座戦5番勝負の最終局でいずれも藤井から勝ってタイトルを奪っている。望みをつないで好相性の場所に持ち込むためにも、次で頑張るしかない。

「まだ挽回(ばんかい)のチャンスがある。しっかり立て直して、よい将棋が指せるように準備したい」。先手番の第6局はシリーズ最大の踏ん張りどころとなる。

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