覚醒剤を譲渡し自らも使用したとして、覚醒剤取締法違反などの罪に問われ、密売客に「東北の麻薬王」と呼ばれた無職高橋敏夫被告(72)に仙台地裁は28日、「厳しい非難に値する」として拘禁刑7年6月、罰金50万円(求刑拘禁刑10年、罰金50万円)の判決を言い渡した。
須田雄一裁判長は判決理由で、被告の密売行為は「常習的かつ職業的」と指摘。「自らも使用し、覚醒剤事犯に及ぶことに対する抵抗感は極めて低く、刑事責任は重い」と結論付けた。一方、被告が事実を認めた上で反省の態度を示していることなどを考慮したと述べた。
被告は約40年前から覚醒剤の密売を日常的に繰り返して収入を得ており、2025年には暴力団関係者から購入していたとされる。
判決によると、24年3月~25年10月、覚醒剤計約28グラムを所持し、宮城県大崎市や石巻市などで客4人に有償で譲渡したり、自ら使用したりしていた。
宮城県警と東北厚生局麻薬取締部の合同捜査本部は7月、関係先として石巻市の指定暴力団住吉会系組織の事務所を家宅捜索。資金の流れや薬物の入手ルートなどの実態解明を進めている。(共同)