前線に暖かく湿った空気が流れ込んだ影響で福井県を中心に大雨が降り、気象庁は30日、福井市、同県大野市、勝山市にレベル5大雨特別警報を発表した。県内では少なくとも4件の土砂崩れが発生し、道路が冠水して車が立ち往生した。人的被害の情報は入っていない。総務省消防庁によると午前11時時点で、3市の約40万人に緊急安全確保が発表された。
気象庁と国土交通省は記者会見し、直ちに身の安全を確保するよう求めた。同県坂井市のダムの水位が上昇し緊急放流の可能性があるとしたが、県によるとその後、流入量は下がりつつある。気象庁は、レベル5大雨特別警報を30日午前11時40分に、いずれもレベル4大雨危険警報へと切り替えた。
県は福井市など6市町に災害救助法の適用を決定したと明らかにした。
30日午前までの24時間降水量は、勝山市で350ミリ超、福井市、坂井市で300ミリ超、大野市では250ミリ超。いずれも観測史上最多を更新した。
気象庁によると、日本海から列島の東に延びる前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込んだ。前線は東日本をゆっくりと北上。東北で31日にかけて、大雨や土砂災害に警戒が必要だ。
31日正午までに予想される24時間降水量は多い所で北陸120ミリ、中国60ミリ。(共同)