初防衛を目指す伊藤匠王座(叡王=23)が広瀬章人九段(39)の挑戦を受ける、将棋の第74期王座戦5番勝負が2日、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で開幕する。開幕前日の1日、両対局者は現地入り。対局場の検分を行った。
伊藤は昨年、藤井聡太王座(当時)とフルセットの末に3勝2敗で下して初挑戦でタイトルを奪取した。24年の叡王戦5番勝負でも、将棋界の8大タイトルをすべて保持していた藤井から、やはりフルセットの末にタイトルを奪取している。叡王戦では25、26年と連続で挑戦してきた斎藤慎太郎八段をいずれも3勝2敗で下した。1日制5番勝負のタイトル戦は、すべて最終局でモノにしている。
現在、王位戦7番勝負で藤井王位に挑戦している。こちらは2勝3敗で、第6局を来週8、9日に同じ陣屋で控えている。当分の間はかけ持ちとなる。
対する広瀬は王座戦初登場。今回の挑戦者決定トーナメントでは1回戦で久保利明九段を下すと、2回戦で青嶋未来七段、準決勝では羽生善治九段、決勝で藤井6冠を倒した。タイトル戦登場は22年竜王戦以来となる。この時は、藤井竜王から2日制7番勝負で初めて2勝を挙げた棋士となっている。タイトル戦登場は竜王と王位各3回、棋王と王将各1回の計8回。竜王と王位を各1期獲得している。序~中盤に趣向を凝らし、粘り強さと終盤の鋭さも兼ね備えている。伊藤との頂上対決でどんな指し回しを見せるのか注目だ。