初防衛を目指す伊藤匠王座(叡王=23)が広瀬章人九段(39)の挑戦を受ける、将棋の第74期王座戦5番勝負が2日午前9時、神奈川県秦野市「元湯陣屋」で始まった。先手後手を決める振り駒は、と金が3枚で広瀬が先手、伊藤が後手となった。立会人の深浦康市九段が対局開始を告げると、お互いに飛車先の歩を突いてスタートした。
広瀬は王座戦初登場。今回の挑戦者決定トーナメントでは1回戦で久保利明九段を下すと、2回戦で青嶋未来七段、準決勝では羽生善治九段、決勝で藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将)を倒した。タイトル戦登場は22年竜王戦以来となる。この時は、藤井竜王から2日制7番勝負で初めて2勝を挙げた棋士となった。タイトル戦登場は竜王と王位各3回、棋王と王将各1回の計8回。竜王と王位を各1期獲得している。
対する伊藤は昨年、藤井王座(当時)をフルセットの末に3勝2敗で下して、王座初挑戦でタイトルを奪取した。現在、初登場の王位戦7番勝負で藤井王位に挑戦している。こちらは2勝3敗で、第6局を来週8、9日に同じ「陣屋」で控えている。最終第7局(28、29日、甲府市「常磐ホテル」)へと望みをつなぎたい。
持ち時間は各5時間。午後0時10分から午後1時までは昼食休憩。午後3時ごろにはおやつが出され、午後5時からは30分間の夕食休憩もある。決着は2日夜の見込み。
第2局以降の日程は以下の通り。先に3勝した方が今期の王座を獲得する。
◆第2局 9月15日、名古屋市「名古屋マリオットアソシアホテル」
◆第3局 10月2日、北海道ニセコ町「ニセコ温泉郷 いこいの湯宿 いろは」
◆第4局 10月14日、神戸市「ホテルオークラ神戸」
◆第5局 10月27日、甲府市「常磐ホテル」