三菱自動車、新型パジェロ公開 7年ぶり復活、世界販売へ 岸浦社長「持てる全てを注ぎ込んだ」

三菱自動車は2日、2019年の国内向け生産終了から7年ぶりに復活させたスポーツタイプ多目的車(SUV)の新型「パジェロ」を初公開した。世界約100カ国で販売し、国内では12月に発売する予定。かつての看板車種の再登板で業績回復を図る。

パジェロは1982年に初代がデビュー。悪路に強いオフロード車として評価され、世界生産台数は329万台を突破。三菱自を象徴する車種となった。顧客から復活を求める声が多く上がっていた。

東京都内で開いた発表会で岸浦恵介社長は「三菱自動車の技術の粋を集め、持てる全てを注ぎ込んだ」と強調。上質さにもこだわったとして「全方位で劇的に進化している」と訴えた。価格は10月下旬に発表する。

新型パジェロは、ラリー競技に長年参加した知見を基に剛性の高いフレームを採用。ディーゼルエンジンを動力源とし、道路の状況に合わせて七つの走行モードを選択できる。乗り心地も重視し、車内の静粛性も向上させた。中央のディスプレーには、歴代モデルのメーターを基にデザインした高度計などを表示する。主力工場があるタイで生産する。

三菱自は中期経営計画で主力モデルに位置付ける。オフロード車の需要は根強いとみて、開発費を集中的に投下する。今後はパジェロシリーズとして小型の2車種を追加する方針。2030年度の国内販売台数を24年度の1・5倍にする目標を掲げており、パジェロの復活で達成を狙う。

調査会社マークラインズによると、大型SUVは25年に国内で約10万台が販売された。トップはトヨタ自動車のランドクルーザーで4万台超が売れた。(共同)