鈴木幹事長の再任論強まる 高市首相、政権運営安定狙う 内閣改造・自民役員人事

9月後半の実施が有力となっている内閣改造・自民党役員人事で、自民の鈴木俊一幹事長の再任論が政権内で強まっていることが分かった。複数の政権幹部が2日、明らかにした。鈴木氏は故鈴木善幸元首相の長男で、党内唯一の派閥を率いる麻生太郎副総裁の義弟。高市早苗首相(党総裁)には、政権運営の安定や来年の党総裁選での再選に向け、麻生氏との協調関係を維持する狙いがありそうだ。

2025年10月に幹事長に就いた鈴木氏の処遇は、一連の人事の中で大きな焦点の一つ。首相は鈴木氏や麻生氏の意向も踏まえ、最終判断するとみられる。

政権幹部は、鈴木氏が今年2月の衆院選で首相とともに自民を大勝に導いた実績を踏まえ、鈴木氏の続投が望ましいとの認識を示した。党運営も含め、現状は安定しているとの考えも強調した。

首相は麻生氏と8月25日に昼食を取りながら会談した。人事を巡り意見を交わしたとみられる。関係者によると、首相は所属議員に配布した党や内閣での希望役職を尋ねるアンケートを精査し、人事の検討を進めている。

人事の実施時期については、飲食料品の消費税減税関連法案の前段となる「税制改正大綱」決定後になるとみられている。首相は国連総会出席のための訪米を終え、秋の臨時国会に臨む。

内閣改造は高市内閣発足後、初めてとなる。政権内では「内閣の要」である木原稔官房長官を続投させるとの見方が強まっている。

自民と連立を組む日本維新の会からの入閣も見込まれている。維新の吉村洋文代表(大阪府知事)は、首相から正式な要請があれば、維新議員を入閣させると明言している。維新議員を副大臣、政務官のポストに充てることも含めて調整するとみられる。