生成人工知能(AI)を使い分けられる開発者向けのサービスで、直近1カ月の利用量上位10モデルのうち、8モデルを中国企業製が占めたことが19日分かった。上位20モデルを米中が独占し、中国製の利用量は計約75%に達した。サービスを提供する米大手オープンルーターがデータを公表した。
複数のAIを使いこなす開発者など専門家の間で安価な中国製の利用が急増し、米国製を圧倒していることが浮き彫りとなった。24日に控える米中首脳会談では、制御不能のリスクが指摘される先端AIの安全対策などが議題に上る見通し。中国側は性能面でも米国を猛追しており、熾烈な競争意識が両国の議論に影響を与える可能性がある。
オープンルーターが随時更新する公表データによると、9月16日までの月次データ処理量(利用量)で、上位10モデルのうち八つはDeepSeek(ディープシーク)や騰訊控股(テンセント)、小米科技(シャオミ)など中国企業が開発したモデルが占めた。米国製は2位のオープンAIと、9位のエヌビディアのみだった。
開発者らはこのサービスを使えばAI各社と個別に契約せず、500種類以上のモデルを利用できる。ただ公表データには、AI各社と企業や消費者との直接契約は含まれておらず、世界市場全体のシェアを示すものではない。
2026年の米スタンフォード大の調査報告は、23年に顕著だった米国と中国の技術差が25年初頭には大幅に縮小し、拮抗していると評価した。
米マイクロソフトの報告書によると、ディープシークは昨年急速に台頭し、ベラルーシで56%、キューバで49%、ロシアで43%のシェアを占める。アフリカでも利用者を増やしている。(共同)