大阪市に「ミャクミャ区」案浮上 維新激論 アンケートで絞り込み

大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャク(2025年12月撮影)

政令市の大阪市を特別区に再編する「大阪都構想」で、区の名称案に「ミャクミャ区」が急浮上した。大阪・関西万博の公式キャラクターの人気にあやかる案を巡り、日本維新の会内では激論が繰り広げられた。維新は低調な都構想の関心を喚起するため、他の名称案の選択肢も掲げてインターネットでアンケートを開始。10月中に絞り込む方針だ。

思わぬ論争が巻き起こったのは、維新の市内選出議員が参加する9月19日のオンライン会議。8月下旬~9月中旬に行ったアンケート第1弾の結果が共有され、「ミャクミャ区」が市民からの提案の一つとして紹介された。

参加議員によると、この案を9月下旬からのアンケート第2弾の候補に入れるかどうかで賛否が割れた。異色の案も自由に選べる方が、市民を巻き込んだ印象を与えられるとの肯定的な意見が出た。一方、別の議員からは「遊んでいると受け取られかねない」と懸念する声も上がった。

他に選択肢となったのは、主要駅を冠した「新大阪区」「梅田区」や、地域名を生かした「夢洲区」「船場区」など。かつて日本一の高さだった複合ビル「あべのハルカス」にちなんだ「ハルカス区」も入った。

ポップな案に対する「大まじめ」な議論の背景には、都構想への市民の関心が低く、機運醸成を図りたい思惑がある。幹部は「維新だけで決めたと言われないよう、市民の思いを反映できる形で決める」と強調した。

ただ自治体関係者からは白けた声も聞こえる。ある大阪府職員は「市民の間で都構想は盛り上がっておらず、本質とは関係ない話に逃げざるを得ないのではないか」と指摘した。(共同)