岩屋毅前外相は24日、中国を27日から訪問すると明らかにした。6月に死去した河野洋平元衆院議長の後任として就任した日本国際貿易促進協会(国貿促)会長として訪中する。東京都内で開かれた中国の国慶節(建国記念日)を祝うレセプションで発表した。昨年11月の高市早苗首相の台湾有事に関する国会答弁を機に日中関係は冷え込んでおり、関係修復への機運醸成を図る。
関係筋によると、岩屋氏らは要人との面会を求めており、中国側が応じるかどうか注目される。
岩屋氏は、日中関係は「極めて厳しい状況」との認識を示し、中国側と「率直な意見交換を行いたいと考えている」と述べた。「民間の立場から日中関係の発展や改善に向け微力を尽くしたい」と強調した。「政府には信頼関係の再構築や、懸案の解決に向け最大限の努力を払ってもらいたい」と訴えた。
レセプションで岩屋氏に先立ちあいさつした中国の呉江浩駐日大使は高市氏の国会答弁を念頭に、日中関係が厳しい情勢にある原因は「両国の政治的基礎が深刻に破壊されたためだ」と従来の主張を繰り返した。台湾問題を巡り「いかなる外部からの干渉も許されない」として、日本側をけん制した。
中国との貿易・経済交流の窓口を担う国貿促は当初、6月の訪中を予定していた。河野氏が直前に死去したため延期となり、日程を再調整していた。国貿促の代表団は例年訪中しており、昨年6月は李強首相と会談した。(共同)