アルゼンチン中部メンドサ州の裁判所は24日、カトリック系障害者施設で性的虐待をした罪などに問われた日本人修道女、小坂久美子被告(51)の上訴審判決で、無罪とした2023年の一審判決を破棄して禁錮20年を言い渡した。被告側は判決を不服として最高裁に上訴する。地元メディアが報じた。
被告は17年、既に起訴されていた聖職者らと共謀し、同州の施設で生活していた聴覚障害などのある未成年者に性的虐待をしたとして逮捕された。22年に釈放され23年に無罪判決を受けたが、検察が上訴し、被告が事件で主導的な役割を担っていたとみて禁錮22年を求刑。被告は無罪を訴えた。
上訴審で裁判所は、一審判決での証拠の扱いが不適切だったと判断し逆転有罪とした。被告は判決が確定するまで拘束はされないが、出国が禁じられる。
被告は愛知県岡崎市生まれ。1977年に家族とアルゼンチンに渡り、2004~12年ごろに施設で働いていた。(共同)