【白玲戦】西山朋佳白玲、女性初の棋士となる権利獲得へあと1勝 福間香奈女流4冠下し3勝1敗

西山朋佳白玲(2026年8月撮影)

将棋の西山朋佳白玲(清麗・女流名人・女流王将=31)に福間香奈女流4冠(女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)が挑戦するヒューリック杯第6期白玲戦7番勝負第4局が26日、京都市の「ザ・ゲートホテル京都高瀬川」で行われ、先手の西山が福間を下し、対戦成績を3勝1敗とした。西山は4連覇、通算5期目の白玲獲得に王手をかけた。福間は第2期以来、4期ぶりの復位を目指す。第5局は10月10日、石川県金沢市の「ホテル日航金沢」で行われる。

西山は得意の三間飛車を採用した。豪快な攻めの棋風から「豪腕」「暴れ馬」とも評される生粋の勝負師。力強く敵陣を攻略し、激戦となった終盤で読み勝った。

今回の7番勝負は、将棋界初の「女性棋士」誕生の可能性がかかる注目シリーズ。昨年、白玲を通算5期獲得すれば棋士になる権利が与えられる制度が導入された。通算4期の西山白玲が防衛し、本人が権利を行使すれば、史上初の女性棋士が誕生する。

西山は中学2年で、男女の区別がないプロの「棋士」を目指して養成機関の奨励会に入り、最高位の三段リーグまで進んだ。棋士には届かず、年齢制限の26歳を目前にした21年に退会し、女流棋士に転向した。その後、公式戦で好成績を挙げ、24年7月に棋士編入試験の受験資格を獲得。同9月から新人棋士5人を試験官とする5番勝負に挑んだが、2勝3敗で不合格となった。自身3度目の挑戦となる女性初の棋士への道。その権利獲得まで、あと1勝に迫った。

◆女性棋士 将棋のプロには男女の区別がない「棋士」と、女性だけがなれる「女流棋士」の2つの制度がある。棋士になるには原則として、棋士養成機関「奨励会」を突破するか、公式戦で規定の成績を収め、編入試験に合格する必要がある。昨年、白玲を通算5期獲得すると棋士になる権利を得られる新制度ができた。女流棋戦での実績だけで棋士への道を開く制度で、賛否両論があったが、日本将棋連盟の通常総会で可決された。