米紙ウォールストリート・ジャーナルは28日、オープンAIが、次世代の生成人工知能(AI)モデル「GPT6・1アストラ」の公開を取りやめると報じた。7月以降に同社のAIモデルが想定外の「暴走」を繰り返し、サイバー攻撃を引き起こすなどの事例が相次いでおり、安全上の懸念が出ていた。
報道によると、オープンAIは近くGPT6・1アストラを発表する予定だった。しかし、人間が望むことに従う性能が低く、自らが取った行動や取らなかった行動について、利用者に常に誠実に伝えていたわけではなかったことが問題点として浮上。同社は将来のモデルの安全性向上に集中することにしたという。
サム・アルトマン最高経営責任者(CEO)は9月、AI開発を減速させる方針を表明。オープンAIと並ぶAI界の巨頭、アンソロピックのダリオ・アモデイCEOも同様の見解を示した。
ただトランプ米大統領は中国との競争を重視し、AI開発の推進を強調しており、規制に後ろ向きな姿勢を示している。中国の習近平国家主席は安全を確保するためAIを「制御」する必要性に言及しているが、中国企業が足並みをそろえて開発を遅らせるかどうかは見通せない。(共同)