中国で日本のキャラクター「ちいかわ」の人気が加速している。日中関係が悪化した昨年11月以降も各地でグッズショップが続々とオープン。今月1日から始まった国慶節(建国記念日)の大型連休では、上海で開催されている特別展に多くのファンが詰めかけている。厳しい競争社会の中、愛くるしさに癒やされるとの声が若者らから出ている。
上海中心部の商業施設では中国本土初の特別展「CHIIKAWA DAYS」が9月12日~11月1日の日程で開催中。漫画に登場する場面や、キャラクターを小籠包などの上海名物に見立てた展示も並ぶ。
子どものほか大人の来場者の姿も。会社員の女性(34)は「各キャラの性格や努力を惜しまない姿に共感する」と話す。
上海には昨年、中国初の常設の公式グッズショップができ、今年は江蘇省南京などに5店舗が開店した。上海では9月末、ちいかわ公式のラーメン店もプレオープンし、連日満席となっている。
一方、日本で大ヒットしたちいかわのアニメ映画は中国で公開されていない。昨年11月の高市早苗首相の台湾有事を巡る発言以降、邦画は上映されない状況が続く。特別展に足を運んだ江蘇省蘇州の女性会社員(26)は「中国で上映は無理だろう。友達と日本で見る予定」と、あきらめ顔だった。(共同)