「魔王」こと渡辺明九段が、今を時めくイケメンで将棋の強い若手棋士6人のユニット「S6」に宣戦布告したイベント「渡辺明九段 VS S6炎の六番勝負」が4日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」の「棋の音道場」での席上対局で行われた。1手10秒の超早指し戦は、渡辺が4勝2敗と実力を発揮。S6の魔王討伐はならなかった。
S6のラスボスは伊藤匠2冠だった。渡辺が藤井に棋聖、王将、棋王、名人と奪われた側なら、伊藤は同学年の藤井から叡王と王座を奪ったトップ棋士。ユニットは1局目から順に●小窪碧四段、○齊藤優希四段、○吉池隆真四段、●山川泰熙四段、●上野裕寿六段と2勝3敗と黒星が先行した。渡辺の積極的な踏み込みに屈し、ドローに持ち込むことはできなかった。
にやけながら「イベントがいい形になってホッとしています」と語った渡辺に対し、伊藤は「満を持して登場した割にほかのメンバーに申し訳なかった」と残念そう。「10秒将棋は5年ぐらい指していなかった」と明かした。渡辺について「さすがだなという感じでして」と評した後、「こういった面白い企画が出て、将棋界が盛り上がって行けたら」とイベントの成功を喜んでいた。