将棋の西山朋佳白玲(清麗・女流名人・女流王将=31)が5連覇を目指して福間香奈女流4冠(女王・女流王座・女流王位・倉敷藤花=34)の挑戦を受ける、将棋の、ヒューリック杯第6期白玲戦7番勝負第5局が10日、金沢市「ホテル日航金沢」で行われた。午前9時から始まった対局は、午後5時30分、118手で後手の西山が勝ち、対戦成績4勝1敗で防衛するとともに、通算5期獲得として「クイーン白玲」の称号を得た。同時に「棋士」の権利も獲得したが、即答は避けた。回答期限である2週間後までに申請すれば、女性で初めての「棋士」西山朋佳が誕生する。
終局後、会見に応じた西山は改めて、態度を保留した。「やはりすぐにはお答えできない。少し落ち着いてから。私自身の問題だけではない。家族もいます。話し合いの中で決めていく。疲労困憊(こんぱい)で、冷静な状態で考え直したいと思います」。方針は変わらなかった。
会見の最後、「雲外蒼天」と揮毫(きごう)した色紙を見せた。「努力して苦難や困難を乗り越えれば、その先には明るく素晴らしい未来(青空)が待っている」という意味だ。「19歳ぐらいで女流棋戦に初めて出た時からの揮毫(きごう)。当時のことを思い出す。今回も初心を思い出す意味で揮毫(きごう)。させていただきました」と話した。
この四字熟語は今回対戦した福間や、藤井聡太6冠(竜王・名人・王位・棋聖・棋王・王将)も書いている。【赤塚 辰浩】