ノーベル平和賞のピレイ氏がICC訪問、赤根智子所長らと会談 

今年のノーベル平和賞の受賞が決まったナバネセム・ピレイ元国連人権高等弁務官は12日、オランダ西部ハーグの国際刑事裁判所(ICC)を訪問し、赤根智子所長らと会談した。ピレイ氏はICC創設期の2003~08年に裁判官を務めていた。

ICC解体をもくろむ米国は、ピレイ氏への平和賞授与が発表された直後の9日にICC本体を制裁対象に指定。ICCが困難に直面する中、ピレイ氏は「(職員の)思いやりと勇気が、罪が見逃されることが横行しないよう保証し続けている」と、戦争犯罪などを裁くICCが果たす役割の重要さを強調した。

ピレイ氏は南アフリカのダーバンでインド系の家庭に生まれ、南アで反アパルトヘイト(人種隔離)運動家の弁護士などとして活動。国連のルワンダ国際刑事法廷裁判官やICC裁判官を務めた後、08~14年に国連人権高等弁務官として活躍した。現在は、ICCと同様にハーグにある国際司法裁判所(ICJ)でミャンマーのジェノサイド(集団殺害)に関する事案で特任裁判官を務めている。(共同)